と言うわけで、行って来ました日本将棋シリーズJTプロ公式戦、東海大会!
14時30頃に「ポートメッセなごや」に到着。
JT主催と言う事で、会場に入るなりでっかいRootsがお出迎え。
ちょうど子供大会の低学年・高学年、それぞれの部の決勝戦が始まろうとしておりました。
結構楽しく見ておったのですが、低学年の部は、まだある程度「何がやりたいんだな」というのが、私にも分かりました。
がっ、高学年の部になると、単純に数手先の動きを読むだけでなく、「全体の構成」という要素が入りだすのですなぁ。
もうそうなって来ると、ハムちゃん(ハム将棋に出て来るハムスター)から「あなたのレベルはハムスター以下です」のお墨付きをもらった私の実力では、何が何やらさっぱり分からなくなるのでありました。
ちなみにわたくしの名誉のために申し添えておきますと、ハムスター以下になった(ハム裸玉に負けた)のは、まだ駒の動きも覚えてなかった最初の1回だけなんだからねっ!!
小学生の決勝戦が終わり、会場のライトが落とされて、いよいよプロの対局が始まります。
みなさん固唾をのんでステージを見つめていますねぇ。
両対局者登場。
手前からハム・・羽生三冠・・・と言うよりも、この場合は羽生JT杯覇者になるのかな?と、佐藤康光王将です。
対局前のインタビュー。
どちらもキリッ!
そして対局が始まり、約1時間後・・・・・。
どちらもヨレッ!
しかも羽生さん髪の毛が立ってるし。
ああ、あれですかね、うちの職場に業務用の遠心機があるのですが、動かしていると静電気の発生が凄いんですよ。
片手でワゴンを触りながら、片手で遠心機を触ると、右から左へ電気が流れて行くのが分かるくらいで。
それと同じで、脳も高速で回転し過ぎると、静電気を発生させるんですかね。
勝負の結果は羽生JT杯覇者の勝ちだったのですが、終盤羽生玉が逃げる過程で、詰みがあったのではないかと羽生さんがおっしゃられていました。
結局結論が出ないままに、表彰式へ。
個人的には、この詰みの検討を最後まで見せて欲しかった・・・。
私の立っていた位置からは、大盤の佐藤王将の持ち駒が見えなかったので、最後の攻める佐藤王将、逃げる羽生JT杯覇者の攻防は、本当に見当が付かずにドキドキしましたねぇ。
まあ持ち駒が見えていても、どっちにしろ見当は付かないので一緒なのですけどね、ええ。
対局を通しての印象としては、佐藤王将が盤上に面白い砂絵を描いて、最後はご自分でそれを吹き消して終わったと言う感じ。
なんせ実力が実力なもんで、印象論でしか語れないのが辛い。
表彰式の後、勝ったハムJT杯覇者と握手してもらえるイベントがあったそうなのですが、対局後に数百人からの見ず知らずのお客さんと笑顔で握手せにゃならんというのは、かなり負担なのではないですかねぇ。
反対に、棋士にそこまでサービスをさせるのであれば、プロ公式戦に関しては入場料を取ってもええんじゃなかろうかと。
いわゆるプロの技を見るために、金を払うのは当然という世界に長らく浸っていたので、この手の将棋イベントが全てスポンサー持ちで無料というのは、かえって違和感があったりするのでありました。
照れ臭いのと、どんな顔していいのか分からないのと、握手というサービスに対する若干の疑問ゆえに列には並ばず、帰宅の途へ。
外に出ると、もう世界は夜に突入しておりました。
夜のポートメッセなごや正面玄関、ブレブレなのですが妙にきれいだったので載せてみました。
あおなみ線「金城ふ頭駅」。
三人寄れば文殊の知恵。
長崎の大盤解説会でもそうだったのですが、終わった後に、皆さんぶつぶつと検討を続けながら帰られるんですよね(笑)
前を歩いていたお年寄り三人組も、「いや〜、あのバラバラな将棋をよくあそこまでまとめるよねぇ」「詰みがあったのかねぇ」「いや、あそこはむしろ銀を打つべき」などと、楽しそうに討論会を開いていました。
こう言う所が、将棋のとても素敵な所だと思うのだ。
プロと素人の間には大きなレベルの差があるのですが、それでも同じゲームをそれぞれの位置で楽しめると言うね。
それが凄くいいなぁと。
しかしそれにしてもハム三冠強いですねぇ。
どこまで行くんだろう。
なんとなく・・・・本当になんとなくですが、そのうち羽生さんは永世七冠を獲得されるんじゃないかと思ったり。
根拠のない予言ですが、当たるかな?