ああ〜そうだよ〜〜。
ここしばらくの中国の反日デモのニュースを見ていて、「確か少し前にも、全く同じような光景が見られたよなぁ・・・・そう、例の船長釈放大茶番劇よりも前に・・・」と思っておったのですが、そうだ。
小泉首相(当時)の靖国神社参拝に対して、反日デモが行われたんですね。
あまり人様の国の事ばかりは言えませんが、進歩がありませんな。
国家主導で反日デモを煽る→盛り上がる→国家主導で鎮静化というお決まりのパターンを辿るのでしょうが(辿らないと日本よりむしろ中国が国内情勢不安定でやばい)、個人的にこの安易で表面的な不満のコントロールは、結構危険な綱渡りなのではないかと思うんですけどね。
デモに参加している中国人の中で、一体どれくらいの人が「これは中国国内の問題の具現化である」事を理解しているのかなあ。
恐らく意図的に煽っている層以外は、無自覚なんでしょうね。
そしてその無自覚によって、国家は支えられている。
いや、本当に他人事ではないのですが。
しかしこれ、店舗や工場襲撃等で、同じ中国人同士で負傷者や失業者を出すとなると、ちょっと厄介な事になるんじゃないですか?
どこに納めていくのか、中国当局のお手並み拝見ですね。
そして!
渡辺竜王・王座対ハムみ・・・羽生二冠の王座戦が始まっております。
ただ今のところ一勝一敗の五分。
いや〜、王座戦の見事なまでに緊密な将棋を見ていると、王位戦はやはりどこか緩やかと言いますか、のどかな所があったんだなと思いますね。
のどかとは言いましても、最終的には羽生さんが、藤井九段の首を両手でぎゅうぎゅう締めて終わりましたけれども、ええ。
まだ将棋を見だして間もない初心者ではありますが、将棋というのは対局者によってガラッと表情が変わるゲームなんですなぁ。
王位戦では陽気な顔をしていた将棋が、王座戦ではピリッと頬が引き締まった精悍な顔をしておりまして、まるで生き物のように印象が変化するのに驚きました。
・・・うーむ、案外生きてたりして。
1局目は、羽生さんが勇み足で、金棒振りかざしてジャンピングスマッシュを決めようとして、きれいにかわされた揚句、落ちてたバナナの皮を踏んで自らの勢いですっ転んだという感じでしたが、2局目は我慢強く「機」を待った将棋と言う感じがしました。
まぁ実際にバナナの皮を踏んで転んだ人って、これまでの人生で見た事ないんですけどね。
渡辺竜王・王座も非常に正確・ち密な将棋を指される方なので、もちろん勝負の行方は分からないのですが、ただ羽生さんが、突っ走らず最後まで正確に、そして確実に指す事が出来れば、勝負の主導権は羽生さんが握るかも知れないなぁと2局目を見て思いました。
正確に、確実に・・・それが出来りゃ苦労しないと言う話ではあるのですが、「駄目かも知れないけれど」で攻めてしまうと、渡辺竜王・王座相手には通用しないと言う印象。
正面からがっつり組み合う力勝負になれば、腕力は羽生さんの方が上と言う感じですね。
王座戦、第5局はホテルオークラ神戸での開催でして、非常に近場だったりするのですが、どうも王座戦では現地大盤解説会ってのがなさそうなんですよねぇ。
ざ、残念だ・・・。