2008.08.29 Friday
で、高井さん以外はどうだったのかと言いますと、全体的にあまり出来のいい舞台ではなかったかなと思います。
[Hannibal]冒頭のコーラスも相変わらずばらついているし、[Prima Donna]は、ほぼジャストテンポではあったのですが、各人の声がいまひとつ伸びて来ず、小さくまとまってしまったような印象。
ドンファンの勝利の練習場面のコーラス、ありゃ酷いぞ。
[Hannibal]の女性コーラスについては、伴奏をきちんと聴かずに、自分の中にあるリズムで勝手に歌ってしまっている感じだなぁ。
あの曲は人間が歩くようなテンポで歌うと、少し前のめりに聴こえてしまうんですよ。
なんせ象のための行進曲なのでね。
ただ、コーラスに限らず全般的に、微妙に伴奏に合わせにくそうに歌っている人が多かったように思います。
舞台の上で伴奏がどのように聴こえてるかは分からないのですが、あるいは音の反響などによって、音やテンポがクリアに聴こえにくい状況にあるのかな?
クリスティーヌの伊藤さん。
前半はやや一本調子な歌い方をしているかなと思ったのですが、後半、特に[墓場にて]はよかったですね。
歌の世界に・・・歌を構成する音の一つ一つにまで集中した、とてもいい歌だったと思います。
やっぱりその人がどれくらい集中力を高めて歌っているかは、歌の密度として如実に現れるものですなぁ。
一つ書ける事があるとすれば、もっと声の表情を曲や場面によって変えていけるといいなという事でしょうかね。
前半の歌を聴いていて思ったのは、常に同じ強さに張った弦で音を出しているみたいな歌い方だな、と思ったんですよ。
例えば弦楽器は、弦を押さえる指の調節具合によって、高い音、低い音、硬くて鋭い音、柔らかくて緩い音、色々な音色を出すことが出来る。
それと同じように、いつも同じ強さで弦を抑え続けるのではなく、時にきつく時にゆるく、もっとダイナミックに表現してみてもいいのではないかと思います。
それから前回の火曜日の公演を見た時に、テンポがゆるやかになり、ディミヌエンドがかかる語尾の音程(一幕終わりの「憧れをやどしてい”た”」、[墓場にて]の「この苦しみ悲しみに 別れを告げるため”に”」、ラストの「エンジェル・オブ・ミュージック 昔は心捧げ”た”」等々)が下がりすぎる傾向にあるのが気になったのですが、今回はかなり改善されていました。
思うに、ディミヌエンドと同時に、音程まで下がってしまうのかなと。
その昔、「スターバト・マーテル」を歌った時に、アカペラ部分でpからクレッシェンドしてff、そこからディミヌエンドでpに戻る箇所があったのですが、指揮者から「音程は下げずにディミヌエンドして!」と指摘されて、「おお、音程まで下がってたのか・・・」と驚いた記憶があります。
なかなか自分では気づきにくいクセだと思うのですが、よく修正してきましたね。
「エンジェル・オブ・ミュージック 昔は心捧げた」の部分などは、自分よりも高い位置にあるファントムの耳に届けよう・・・という意識を持って、声を上に飛ばすように歌えば、音程のぶら下がりは避けられるような気もします。
激しい眠気が襲ってきたので、本日はここまで。
おやすみなさい。
グースピーーーーーーーー・・・。
[Hannibal]冒頭のコーラスも相変わらずばらついているし、[Prima Donna]は、ほぼジャストテンポではあったのですが、各人の声がいまひとつ伸びて来ず、小さくまとまってしまったような印象。
ドンファンの勝利の練習場面のコーラス、ありゃ酷いぞ。
[Hannibal]の女性コーラスについては、伴奏をきちんと聴かずに、自分の中にあるリズムで勝手に歌ってしまっている感じだなぁ。
あの曲は人間が歩くようなテンポで歌うと、少し前のめりに聴こえてしまうんですよ。
なんせ象のための行進曲なのでね。
ただ、コーラスに限らず全般的に、微妙に伴奏に合わせにくそうに歌っている人が多かったように思います。
舞台の上で伴奏がどのように聴こえてるかは分からないのですが、あるいは音の反響などによって、音やテンポがクリアに聴こえにくい状況にあるのかな?
クリスティーヌの伊藤さん。
前半はやや一本調子な歌い方をしているかなと思ったのですが、後半、特に[墓場にて]はよかったですね。
歌の世界に・・・歌を構成する音の一つ一つにまで集中した、とてもいい歌だったと思います。
やっぱりその人がどれくらい集中力を高めて歌っているかは、歌の密度として如実に現れるものですなぁ。
一つ書ける事があるとすれば、もっと声の表情を曲や場面によって変えていけるといいなという事でしょうかね。
前半の歌を聴いていて思ったのは、常に同じ強さに張った弦で音を出しているみたいな歌い方だな、と思ったんですよ。
例えば弦楽器は、弦を押さえる指の調節具合によって、高い音、低い音、硬くて鋭い音、柔らかくて緩い音、色々な音色を出すことが出来る。
それと同じように、いつも同じ強さで弦を抑え続けるのではなく、時にきつく時にゆるく、もっとダイナミックに表現してみてもいいのではないかと思います。
それから前回の火曜日の公演を見た時に、テンポがゆるやかになり、ディミヌエンドがかかる語尾の音程(一幕終わりの「憧れをやどしてい”た”」、[墓場にて]の「この苦しみ悲しみに 別れを告げるため”に”」、ラストの「エンジェル・オブ・ミュージック 昔は心捧げ”た”」等々)が下がりすぎる傾向にあるのが気になったのですが、今回はかなり改善されていました。
思うに、ディミヌエンドと同時に、音程まで下がってしまうのかなと。
その昔、「スターバト・マーテル」を歌った時に、アカペラ部分でpからクレッシェンドしてff、そこからディミヌエンドでpに戻る箇所があったのですが、指揮者から「音程は下げずにディミヌエンドして!」と指摘されて、「おお、音程まで下がってたのか・・・」と驚いた記憶があります。
なかなか自分では気づきにくいクセだと思うのですが、よく修正してきましたね。
「エンジェル・オブ・ミュージック 昔は心捧げた」の部分などは、自分よりも高い位置にあるファントムの耳に届けよう・・・という意識を持って、声を上に飛ばすように歌えば、音程のぶら下がりは避けられるような気もします。
激しい眠気が襲ってきたので、本日はここまで。
おやすみなさい。
グースピーーーーーーーー・・・。