2007.07.29 Sunday
2007年9月6日(木)19:00 ザ・シンフォニーホールにて行われる、関西フィルハーモニー管弦楽団第196回定期演奏会に向けて、同楽団主席指揮者の藤岡幸夫さんによる練習がありました。
うん、見事にケチョンケチョンに言われてしまいましたね(笑)
いや、別に藤岡さんが怒っていたとかそういう訳ではなく、あくまでも本当の事を指摘されていただけなのですが、本当の事=ケチョンケチョンという恐るべき現状がございましてですね、ええ。
その辺、察して頂けると大変ありがたく思います。
ただ個人的には、13日のサマーコンサートに関して、初めて納得がいくと言いますか、「ああ、まあそうだろうなぁ」と思える感想を聞けたような気がします。
もちろん聴きに来てくれた人に「よかったよ!」と言ってもらえるのは、とても嬉しいしありがたい事なのですが、自分にとって満足できる演奏ではなかったという思いが、行き場なく燻っていてですね。
で、燃えるでもなく、消えるでもなくブスブスと燻っていたのですが、それが今日の藤岡式火炎放射器によって、全て灰となって吹っ飛んで行きました。
ある意味、気分すっきりです。
藤岡さんの指揮による練習を経て思ったのは、私たちは今まで日本人の叙情性でもって、ロッシーニの『スターバト・マーテル』を歌っていたんだなぁという事ですね。
全体的に尖らずぼんやりと柔らかく、テンポを後ろに引っ張る(語尾の母音を強く押して歌ってしまう)傾向があり、さらにややフラットがかかった、いわゆる浪花節や五木の子守唄的感性で歌っていたんだなと。
対して、今日藤岡さんが示した『スターバト・マーテル』は、クリアでドライで軽やかで躍動的で、時に挑戦的ですらある『スターバト・マーテル』だった。
短期間の内に、同じ曲を異なる音楽性で演奏する。
非常に面白い経験をさせてもらっているのではないかと思います。
ぶっちゃけた話、9/6日の定期演奏会までに、藤岡さんが望むレベルに達するのはかなり難しいと思われます。
これは卑屈になった訳でも、投げやりになった訳でもなく、残りの練習回数や現状などを客観的に分析すると、極めて可能性の高い事実ではないかと。
藤岡さんにしても、合唱団としてのレベルの把握はされていると思うので、到達が難しいと言う認識込みで、はっぱをかけていらっしゃるのかも知れませんが。
だからと言って、このままでいい訳ではない。
本場を終えたはずの今になって、音程の悪さを指摘されているのは、やっぱりまずいと思うのでありますよ。
と言うよりも、本番後に音程を指摘されている事実こそが、何よりも雄弁に13日のコンサートがどうであったかを物語っているような気がする。
藤岡さんがやりたいのは、音楽的な表現をどうしていくかであって、決して音程を揃えるといった初歩的な練習ではないはず。
音程が悪いと言われているのであれば、音程をよくして行くしかない。
自分がいいと思って歌っている音程が違うと言われているのであれば、ピアノなりキーボードなり練習用CDなりで、自分の音感と声をチューニングしていくしかない。
とにかく正しい音を聴く、聴いた音と同じ音程で声を出す、その訓練を個人個人で積んで行くしかないでしょうね。
せめてアカペラ部分だけでも、1日1回くらいは正確な音に合わせて、声のチューニングをせねば。
・・・・うーむ、本来ならば、本番までにやっていなければならないはずの事なんだろうなぁ・・・。
最後に。
我ながら厳しい事を書いておりますが、しかし決して私は自分達の合唱を卑下している訳ではないんですよ。
プロのオーケストラの顔とも言える定期演奏会に臨むのに、音楽経験もバラバラ、誰もが参加できるというスタンスをとっている我々の合唱が、普通に通用したら、その方がおかしいくらいのもんです。
もし藤岡さんが振るのが定期演奏会ではなく、「夏休み市民コンサート」とかだったら、むしろ褒めてもらえているのではないですかね(笑)
だから自分達を全く駄目なんだと思う必要はない。
限界はあるけれども、しかし出来うる限りいい演奏を・・・フロイデホームページの団長の言葉を借りれば、可能な限り高度の音楽性を追求する姿勢を忘れなければ、それでいいのだと思います。
と、言う訳で、”正確な”音取りを頑張らねばな。
うん、見事にケチョンケチョンに言われてしまいましたね(笑)
いや、別に藤岡さんが怒っていたとかそういう訳ではなく、あくまでも本当の事を指摘されていただけなのですが、本当の事=ケチョンケチョンという恐るべき現状がございましてですね、ええ。
その辺、察して頂けると大変ありがたく思います。
ただ個人的には、13日のサマーコンサートに関して、初めて納得がいくと言いますか、「ああ、まあそうだろうなぁ」と思える感想を聞けたような気がします。
もちろん聴きに来てくれた人に「よかったよ!」と言ってもらえるのは、とても嬉しいしありがたい事なのですが、自分にとって満足できる演奏ではなかったという思いが、行き場なく燻っていてですね。
で、燃えるでもなく、消えるでもなくブスブスと燻っていたのですが、それが今日の藤岡式火炎放射器によって、全て灰となって吹っ飛んで行きました。
ある意味、気分すっきりです。
藤岡さんの指揮による練習を経て思ったのは、私たちは今まで日本人の叙情性でもって、ロッシーニの『スターバト・マーテル』を歌っていたんだなぁという事ですね。
全体的に尖らずぼんやりと柔らかく、テンポを後ろに引っ張る(語尾の母音を強く押して歌ってしまう)傾向があり、さらにややフラットがかかった、いわゆる浪花節や五木の子守唄的感性で歌っていたんだなと。
対して、今日藤岡さんが示した『スターバト・マーテル』は、クリアでドライで軽やかで躍動的で、時に挑戦的ですらある『スターバト・マーテル』だった。
短期間の内に、同じ曲を異なる音楽性で演奏する。
非常に面白い経験をさせてもらっているのではないかと思います。
ぶっちゃけた話、9/6日の定期演奏会までに、藤岡さんが望むレベルに達するのはかなり難しいと思われます。
これは卑屈になった訳でも、投げやりになった訳でもなく、残りの練習回数や現状などを客観的に分析すると、極めて可能性の高い事実ではないかと。
藤岡さんにしても、合唱団としてのレベルの把握はされていると思うので、到達が難しいと言う認識込みで、はっぱをかけていらっしゃるのかも知れませんが。
だからと言って、このままでいい訳ではない。
本場を終えたはずの今になって、音程の悪さを指摘されているのは、やっぱりまずいと思うのでありますよ。
と言うよりも、本番後に音程を指摘されている事実こそが、何よりも雄弁に13日のコンサートがどうであったかを物語っているような気がする。
藤岡さんがやりたいのは、音楽的な表現をどうしていくかであって、決して音程を揃えるといった初歩的な練習ではないはず。
音程が悪いと言われているのであれば、音程をよくして行くしかない。
自分がいいと思って歌っている音程が違うと言われているのであれば、ピアノなりキーボードなり練習用CDなりで、自分の音感と声をチューニングしていくしかない。
とにかく正しい音を聴く、聴いた音と同じ音程で声を出す、その訓練を個人個人で積んで行くしかないでしょうね。
せめてアカペラ部分だけでも、1日1回くらいは正確な音に合わせて、声のチューニングをせねば。
・・・・うーむ、本来ならば、本番までにやっていなければならないはずの事なんだろうなぁ・・・。
最後に。
我ながら厳しい事を書いておりますが、しかし決して私は自分達の合唱を卑下している訳ではないんですよ。
プロのオーケストラの顔とも言える定期演奏会に臨むのに、音楽経験もバラバラ、誰もが参加できるというスタンスをとっている我々の合唱が、普通に通用したら、その方がおかしいくらいのもんです。
もし藤岡さんが振るのが定期演奏会ではなく、「夏休み市民コンサート」とかだったら、むしろ褒めてもらえているのではないですかね(笑)
だから自分達を全く駄目なんだと思う必要はない。
限界はあるけれども、しかし出来うる限りいい演奏を・・・フロイデホームページの団長の言葉を借りれば、可能な限り高度の音楽性を追求する姿勢を忘れなければ、それでいいのだと思います。
と、言う訳で、”正確な”音取りを頑張らねばな。