昨日出勤すると、会社が何やら騒がしい。
何事かと思っておりましたら、薬剤保管用冷凍庫・冷蔵庫が軒並み設定温度を超えていたそうで、製剤課のみならず、かなりあちこちで警報が鳴り響いていたようです。
どうやら設備会社の人が排水溝の掃除をした際に、保管用冷凍庫や冷蔵庫の冷却水用の水道のバルブを締め、そのバルブを開くのを忘れたまま作業を終えてしまったのが原因のようでして、まあ些細と言えば些細なミスなのですが、結構な大事になってしまいましたね。
と言うのも、薬剤の保管温度というのはかなり基準が厳しくて、例え1度でも規定の温度を外れていた場合は、製品への影響の有無を調べて報告し、必要とあらば廃棄処分、または他のより条件の緩い薬剤に転用しなければならないんですよ。
例えば薬剤Aの原料(−20度以下で保存)という条件を満たせなかった場合は、薬剤Bの原料(−5度以下で保存)に変更したりするのですが、この手続きがややこしい上に、その日、冷凍庫には2000本近い薬剤が保管されておりましてですね。
しかもその一部は、薬剤を加工する工場への出荷準備段階に入っていて、出荷の取り消しから始めなければならず、今日一日三人がかりで作業しましたが、まだ半分程度しか処理が終わってなかったりします。
今回の騒動の直接的な原因は設備会社のミスなのですが、しかしミスでなかったとしても、何らかの原因で冷却水がストップした場合に、保管用冷凍庫や冷蔵庫がものの1時間程度で役に立たなくなると言うのは、あまりにも設備として脆弱なのではないかと思うのでありますよ。
保管庫が駄目になると言う事は、イコールそこに置いてある製品全てが駄目になると言う事なので。
以前原子力発電所のシステムを「脆弱だ」と書いた覚えがあるのですが、うーむ、よそ様を批判してる場合じゃなかったですぜ。
もちろん周囲に与える影響の大きさは、原子力発電所とは比較になりませんけれども。
本来なら今日は定時だったのですが、間が悪い事に明日から夏休みを取っておりまして、中途半端にして帰る訳にもいかず、何とか目途だけは付けて帰ってきました。
しかしこの前の段ボール600箱と言い、どうも今年はこの手の忍耐を必要とする地道な仕事を任される事が多いな。
そしてこの時期に夏休みを取った理由の一つ。
どうやら高井さんは夢醒めで千秋楽のようですなぁ。
配達人役で出られた当時は、他の役者さんの繋ぎ的な感じで、それほど長く演じる事はないのではないかと思っておったのですが、千秋楽まで突っ走るとは予想外でしたね。
もともとオペラ座の千秋楽のチケットは持っておりませんで(寝過ごして、起きた時には完売していた)、前楽の観劇を予定していたのですが、うーん、そうだな。
ちょっとしんどいですが、前楽マチネファントム・前楽ソワレ夢醒め・千秋楽夢醒めの強行プラン立ててみるかなぁ・・・。