……ボス、イケメンです!!
しかし”目の下のクマ”って英語でどう表現するんだろうねぇ?と思ってグーグル先生に聞いてみたところ、グーグル先生は
Bear under the eyes
とお答えになられました。
…グーグル先生、爽やかな笑いをありがとう。
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2017.12.08 Friday
アドミニストレイター氏のご尊顔を眺めながら、「目の下のクマがなければもうちょっと若く見えるんじゃね?」と思いましてフォトショップで消してみました。
……ボス、イケメンです!! しかし”目の下のクマ”って英語でどう表現するんだろうねぇ?と思ってグーグル先生に聞いてみたところ、グーグル先生は Bear under the eyes とお答えになられました。 …グーグル先生、爽やかな笑いをありがとう。 2017.11.26 Sunday
真面目な日本語ヴァージョン。
どこぞの宗教団体の勧誘ポスターみたいになっておりますな。 まあユニオンの存在も似たようなものではありますが。 うーん、個人的にはやっぱり「よし、行くぞう!」を支持したいと思います。 人生には笑いが必要なのですっ! 2017.11.26 Sunday
今度は日本語ヴァージョンで作ってみました、はい。
「お前は『よし、行くぞう!』って書きたかっただけちゃうんか!」と言う突っ込みがあるかも知れませんが、決してそんな事はございません。 ゆにをん観光促進テーマソング 『おら、ゆにをんへ行くだ』 ハァ〜 格差も無ェ 痛みも無ェ 戦争・諍い 全く無ェ 地震も無ェ 嵐も無ェ お日さま毎日ぐ〜るぐる♪ ハイ! 朝起きて 犬連れて 二時間ちょっとの散歩道 出口は無ェ あるわけ無ェ 完全管理のユートピア! おら現実は嫌だ〜 おら現実は嫌だ〜 ゆにをんへ行くだ〜〜 ゆにをんへ着いたら コァに頼んで 二次元へ旅立つだぇ〜♪ あ、そ〜れ そ〜しましょ そ〜しましょ そ〜しましょったらそ〜しましょ♪ 2017.11.13 Monday
この記事にはサイコブレイク2のネタバレが含まれます。
未プレイで結末を知りたくない方はご注意ください。 まだ語るんかい!という感じですが、メビウス及び私の愛するアドミニストレイター氏についてもう少しだけ。 あ〜、やっぱりボスはシルエットが美しいですなぁ。 彼が常に左手をポケットに突っ込んでいるのは、手のひらの傷を隠すためかと思われますが、実は初代DLCでSTEMがまだ計画段階だった頃から左手をポケットに入れていたりします。 なので単に癖なのかも知れません、はい。 ◆あなたは世界をどうしたいの? 初代サイコブレイクでのSTEMは本当にまだ実験段階で、実用には程遠い感じでしたが、今作ではかなり実用化に向けて研究が進んでいる感じでしたね。 しかしそこで個人的に疑問に思ったのがメビウスのSTEMを利用した世界戦略について。 メビウスがユニオンをどのように運営していたのかは断片的にしか窺えませんが、STEMは人間の精神を繋ぐ装置なので、現実世界にはユニオンに住んでいる人々の”実体”が眠っている状態なんですよね。 ロストの数からするとユニオンにはそれなりの人数が生活していたようですが、彼らの現実世界の肉体はどうやって管理してたんだろう。 人間の肉体を眠ったままの状態で維持するのは、それなりに手間とコストがかかると思うのですが。 私がシナリオ予想でリリーを脳死状態にした理由の一つはその辺にありまして、コアとして健康な人間をずっとSTEMに接続し続けるのは無理じゃね?と思ったんですよ。 ゲーム内では何の支障もなくリリーが出て来て終わりましたが(笑) 初代のルベンは脳だけにされていたので、繋がれっぱなしの状態でもそれほど違和感はなかったのですが、今回は生きている人間丸ごと一人ですからね。 その辺の細部設定の作り込みと言う点では、やっぱり今作はいささか雑と言いますか、甘いのよなぁ…。 メビウスレポートでは「世界各地に無線タイプのSTEMを配置する」みたいな事を書いておりましたが、街中でいきなり無線タイプのSTEMを発動して人がバタバタ倒れていったら、それこそビーコン以上の大騒ぎになりますよね。 車を運転してる人なんかはそのまま突っ込んでしまって事故続出だろうし。 最終的に全世界の人間の精神をSTEMによって繋げることが目標なのだとすれば、すなわち世界中の人間が眠っている状態になる訳です。 当然電気や水道と言った生活インフラをはじめ、ありとあらゆる生産と物流がストップするんですが、現実世界の維持及びSTEMに引き込まれた人たちの肉体の管理は、どうするつもりだったんだろうなぁ。 わざわざユニオンという”街”を作って、そこで被験者を生活させていた所を見ると、短期接続による記憶操作や思想操作を目的としている訳でもなさそうだし。 それともメビウスは、精神をSTEMに取り込んでしまったら、現実の肉体は失われてもいいと考えているんだろうか。 メビウスメンバーのみが、今ある備蓄でSTEMを維持しながら細々と生きて行く世界? それはもう人類の進化どころか「人類滅亡計画」のような気が…。 アドミニストレイターにはその辺を小一時間問い詰めたいですね。 「あんた実際に世界中でSTEMを発動した際のシミュレーションしてんのか?」と。(そして殺される) DLCの時はまだ実用化には程遠い段階だったから、ぼんやりした夢を語っていても「あっそう」で済んだのですが、今作ぐらい実用的になってもまだ夢を語っているようでは困るのであります。 ちなみに私がSTEMを使って世界を動かそうとするのであれば、全世界の人間を繋ぐなんて無駄な事はしません。 G7やG20、ASEAN、APECと言った世界の首脳が集まる国際会議の場に無線STEMを持ち込んで、ごく限定的に接続します。 あらかじめ会議場と全く同じ建物をプログラムしておいて、本人たちには気付かれずにSTEM内に引き込んだ上で、潜在意識にメビウスの意図に沿った思想を植え付けて短時間で解放する。 せっかくメビウスメンバーにチップを埋め込んでいるのであれば、チップを埋めた人間(ある種の信号を出している人間)の命令には絶対服従するよう暗示をかけておくのもいいですね。 それを何回も繰り返して徐々にメビウスの被支配者を増やしていきます。 とは言え、アドミニストレイターはどうも要人支配による世界のコントロールを目指しているのではなく、あくまでも全人類で一つの思想を共有することに拘っている感じですね。 まあ確かに要人支配でいいのなら、現在のメビウスでも可能ではあるか。 しかしあんなに冷たい性格をしておきながら、一方では皆で一つになる事を夢見ているとは、つくづく迷惑なおっさんだ。 ◆あさって氏、STEMの使い道を真剣に考える STEMの理念と言いますか、発想自体はとても面白いと思うのですが、勝手に拡散していくウイルス等とは違って基本”装置”なので、本来広範囲に影響を及ぼすのにはあまり向いていないんですよね。 無理に世界をどうにかしようとしなくても、もっと使い道は色々あるような気もするのですが。 初代サイコブレイクでルヴィクがレスリーの体を乗っ取ったように、STEM内で脳波が適合すれば(天文学的割合らしいですが)相手の体を乗っ取る事が可能なのであれば、80歳の老人が20歳の若者の体を手に入れる事も可能な訳です。 脳波の適合割合を人工的に上げる事が出来れば、古くなった体を新しい体に取り換えて「不老不死」も夢ではない。 もちろんそのためには犠牲となる若い肉体が必要になりますが、それはホラーな物語を作る上ではむしろ好条件かと。 実は具体的な続編の話が出る前に、もしキャストを一新した状態で続編を出すのであれば、STEMを「不老不死装置」として使ったストーリー展開もありなんじゃないかと思ってた時期があるんですよ。 目が覚めたら見覚えのない場所にいる。 謎の老人に付きまとわれながら、現実なのか夢なのか分からない不気味な世界を彷徨う内に、プレイヤーは少しずつ自分がどこにいて何に巻き込まれているかを悟って行く…みたいな。 ゲームの中の主人公はSTEMの存在を知らないけど、動かしているプレイヤーは知っている訳で、主人公よりも先にプレイヤーに状況を悟らせて心理的プレッシャーをかけていくスタイルになりますね。 「嫌な予感はしてたけど、やっぱりここってSTEMの中なんじゃね?」 「あの爺さん、もしかして俺の体を乗っ取ろうとか思ってんじゃね?」 ”嫌な予感が現実になっていく恐怖”と言うのも、なかなかオツなものではないかと。 もちろん前作をプレイしてなくても、何も知らない主人公と一緒にゼロから謎を解いていく楽しみもありますし。 ラストはハッピー(逃げ切り成功)にしても、バッド(肉体交換によって自分が爺さんになってしまう)にしても、どちらにもそれなりの良さがあっていいんではないかと。 個人的にはバッドエンドの方が、後味が悪くて好みですが(笑) 正直これだけでも十分STEMの価値はあるし、メビウスの”上層部の方々”は喜ぶんじゃないかと思うのですが、どうもSTEMを大きく使おうとし過ぎて失敗しているような気がするのよなあ。 でもまあ…そうだな。 ゲームの中で大層な装置を作って、それを何に使うのか?となった時に「不老不死」が目的では、ちょっとスケールが小さいのかも知れませんね。 世界を揺るがすくらいの陰謀がないと、「奴らを止めなければ」という物語の切迫感が出ないのかも知れない。 ◆シルエット・ロマンス 今作では冒頭からアドミニストレイター氏が顔出しされていたので、「おっ、ついにアドミンさんの本名が分かるか?ついでに身長・体重・年齢・好きな色・食べ物の好み・異性の好みなどが分かれば尚よし!」と思っていたのですが、結局何一つ分からなかったですね(笑) エズメラルダに「陰険おやじ」と呼ばれているのが分かったくらいかな。 まあアドミンさんについて明らかになるという事は、すなわち「メビウス」について明らかになるという事なので、そう簡単には明かされないか。 DLCか次回作で、せめて名前と身長くらいは分かるといいなぁ…。 ちなみに私がアドミンファンな理由といたしましては その1、体のラインが芸術的 その2、声が渋い その3、眼の色が綺麗 その4、性格は冷酷だが、決断は早いしアンポンタンではなさそう(少なくともDLCでは…) その5、キッドとの微妙な関係性 以上でございます。 その1、に関してはツイッターでも語っておりますが、立ち姿が抜群に美しいんですわ。 目の前に190センチ以上あって、8.7頭身あって、手足が長くて、スーツをばっちり着こなしてるおっさんが立ってたら、無条件で「ほぇぇ、この人かっけぇなぁ…」と見惚れますって。 彫刻をみて美しいと感じるのと同じですよ。 要するに芸術なのであります。 このズボンの裾を絞った、タイトなシルエットの美しさよ…ボス、流石です! 後ろのSPさんも膝を伸ばした状態だと7.5頭身くらいあるので、別にスタイルが悪いわけではないのですが、手前のおっさんのスタイルが良すぎるのでもっさり見えますね。 アドミンさんは元のスタイルがいいのも勿論ですが、スーツの着こなしを含めた体のラインが本当に美しい。 初代DLCでは殆どがシルエットとしての登場だったので、影だけであってもプレイヤーの印象に残るように、相当スタッフがラインにこだわったんではなかろうか。 この人のスタイルのモデルがいるのならぜひ知りたいなあ。 体の動きもお偉いさんだからか、どこかゆったりと滑らかで優雅なんですよね。 ちなみに「もしあなたがサイコブレイクの世界に入ったら何がしたいですか?」と問われたら、私は間違いなく「アドミニストレイター氏に色々な服を着せて遊びたいです!」と答えます。 あの体格なら絶対何を着せても似合うと思うのだ。 ボスはいつも赤地に格子っぽい柄のネクタイを締めているので、たまには違うネクタイはいかがなもんでしょうかと作ってみた画像がこちら。 結局、作中で採用されていた濃い赤が一番似合うのかな。 濃い緑も、目の色とお揃いで渋くていいですね。 淡い色も悪くはないですが、悪役としてはちょっと爽やかになり過ぎですかね〜。 水色のネクタイのアドミンさんは、ユニオンの観光PR用ポスターに使えそうな感じだ。 アドミンさんのユニオン観光PR用ポスター…そう言うのもありか…。 その2、声が渋い。 日本語版は初代DLCも今作も山野井仁氏が担当されています。 理知的でありながら、どこか柔らかい父性も併せ持ったいいお声。 英語版は初代DLCと2では声優さんが変わったみたいですね。 サイコブレイク2の英語版の配信を見ていて「あれ、もっと低くて感情のない冷たい声をしてなかったか?」と思ったのですが、気のせいではなかったようだ。 個人的に英語版は初代DLCの温度の低い声の方がアドミンさんらしくて好きだったなぁ。 その3、眼の色が綺麗 ひとつ前に投稿したネタバレ感想「考察と妄想のユートピア」の中でも少し触れておりますが、百聞は一見に如かず 光の当たり方によってかなり色合いが違って見えますね。 アドミンさんは逆行を背負って現れる事が多いので、はっきりとした目の色が分かりにくいのよなぁ。 今作ではSTEMルームの青白い光を受けているせいか、全体的に青に近い色に見えていますが、真正面から光を受けているとかなり緑に近い色に見えます。 光の加減で刻々と色を変える湖のような瞳。 うん、やっぱり 見つめたい 見つめられ(以後略) その4、については、何だかんだ言っても3年でここまで研究を躍進させた実績は凄いと思うんですよ。 まあ今作では色々とアレな感じでしたが、基本上司が何をすべきかを明確にして指示を出して行かないと、下に優秀な人がいてもその能力を生かしきれないんですよね。 技術的に相当困難であろうSTEMプロジェクトを3年でここまで進めるには、必要な場所に必要な人材を置いて適切に仕事をさせないと無理なので、その点では評価できるのではないかと。 初代DLCではヒメネスへの突っ込みの切れ味は相当なものでしたし、STEMを私物化したルベンへの対応も、かなり強引ではあるけれども素早かった。 もっとも、その強引さがルヴィクというゴーストを生み出す原因ともなったのですが。 その5、個人的にはわりとこれが大きかったりします。 初代DLCでの、キッドとアドミンさんのお互いに愛憎が混じったような、危うい関係性が好きだったんだよなあ。 最初にメビウスを求めていたのはキッドの方だった。 アドミニストレイターに「メビウスと組む覚悟は?」と聞かれて、迷いなく「覚悟はできています」と答えている。 コソ泥みたいな事をしながら必死で食いつないできた生活から、少なくとも人間らしい生活を与えてくれたメビウスへの感謝もあったし、任務を完璧にこなして上司であるアドミンさんに認めてもらいたいという思いもあったでしょう。 初期のキッドにはいかにも新入社員!という感じの初々しさがあるんですよね(笑) STEMの中で自分も捨て駒に過ぎなかったと知る場面で、「I trusted you…」と発言しているので、キッドは組織に対してというよりも、アドミンさん個人に信頼を抱いていた感じなのかな? これはアドミンさんが常に自分を「我々(we、us)」と、複数形を使って表現しているのとは対照的です。 一方アドミンさんはアドミンさんで、キッドに仕事をこなせとプレッシャーをかける一方で、君はもう我々の一員だよ、君の帰るべき場所は我々のいる所だよ(君の家族は我々だよ)、君の心の中の不安を我々が埋めてあげるよ…と、結構キッドを受け入れる発言もしとるんですね。 まあそれが飴と鞭の飴だったとしても、役に立たないと判断すればヒメネスやルベンのような専門知識を持つ研究者でさえ容赦なく切り捨てるのに、キッドに関してはしつこくまとわりついて説得しようとしていた。 死んでもいい捨て駒としてキッドを用意したのなら、そもそも最初から任務の完遂も期待はしていない訳で、その割には妙にキッドを命令に従わせることに執着していたなぁと。 彼自身、その執着を自覚していたかどうかは分かりませんが。 ラストでは「(君が今私をここで殺しても)もう君と私は永遠に一緒だよ」と、複数形ではない「I」を使っての告白めいたセリフまで飛び出しておりまして、何かしらアドミンさんとキッドの間には根源的な繋がりがあるような気配だったんですけどね。 決して赤い糸ではないが、細くて黒い糸がお互いの心臓を突き刺しているような。 アドミンさんはその糸を手繰り寄せようとして、キッドは断ち切ろうとした。 その二人の間のほんの僅かな「情」の揺れ、みたいなものが今作では綺麗サッパリ無くなってたのが残念。 それでもアドミンさんにはまだ少し揺れを感じましたが、キッドには全くと言っていいほど心理的な揺れを感じませんでしたね。 もう少し…そう、アドミンさんの死に対してだけでもいいから、揺らいで欲しかったなぁ。 ある種の揺らぎ→吹っ切って前へ進むまでの心の変化が見たかった。 ただ今回の脚本は、メビウスに対して「もう揺るがないキッド」を描きたかった節もあるので、まあ仕方ないのかも知れません。 ◆勤続5年中堅社員 キッドがメビウスに加入した時期について少し。 フィルムを見ながらのセバスチャンとの会話の中で、キッドは「リリーは私が(メビウスに)入る前にさらわれている」と言っているのですが、同時に「メビウスに目を付けられる頃には、仲間になるか監獄行きしかなかった。成人したばかりの私にとって難しい選択ではなかった。組織に入って大分経つ…」と発言していて、ちょっと内容に矛盾が見られるんですね。 初代DLCでのキッドの年齢は27歳。 クリムゾン市警に捕まった彼女をメビウスに勧誘したのは、明示されてはいませんが恐らくマイラかと思われます。 キッドの台詞からするに、取り調べの際に勧誘を受けたようなので、キッド勧誘の時点ではまだマイラは刑事として働いていたことになりますね。 マイラがメビウスに潜入したのはリリーがさらわれた後なので、少なくともキッドがメビウスに入ったのはリリー誘拐後で間違いなさそうです。 時系列的には 2012年2月 リリーの誘拐(メビウスにより火事で死亡と偽装される) ↓ マイラがメビウスに潜入 ↓ クリムゾン市警に捕まったキッドをマイラが勧誘 ↓ 2012年9月 マイラ失踪 ↓ キッド、メビウスのエージェントとしてクリムゾン市警に潜入 (STEM内での任務にあたって「メビウスと組む覚悟は?」と意思の確認) ↓ 2014年 ビーコン精神病院でのSTEM事故発生 なので、キッドが成人したばかりでメビウスに加入というのは、単なるミスか何か裏設定(キッドの過去の記憶が改ざんされてるとか)があるのかも知れません。 ちなみにアメリカでは州によって法律が異なるようですが、飲酒や喫煙が認められる年齢は21歳からの州が多いみたいですね。 しかしキッドとセバスチャンとの会話を掘り起こしてみて改めて思うのですが、やっぱり今作のキッドの一貫した”セバスチャンをサポートしてやってる”感はいただけないなぁ。 ぶっちゃけ自分たちの失敗(メビウスの失敗であり、同時にキッドを含む反メビウスチームの失敗)の尻拭いを”していただいてる”んですからね? それこそセバスチャンに土下座してお願いしなきゃいけない立場なんですからね? リリーを救うためとは言え、今回はむしろキッドたちの計画が失敗したから面倒な事になってる訳であって、「私がついてるから大丈夫」でなく、「私たちの失敗のせいでセバスチャンを再び危険に巻き込んでる」って事を自覚してくださいよと。 アドミンさんが「チャンスを与えよう」とほざいてるのは、もともと悪役ポジションでそんな性格だしね〜という感じなのですが、キッドにその手の勘違い発言をされると個人的になかなか辛いんですわ。 一応正義の味方であり、今作の副主人公とも言うべき立場ですからね。 ◆次回作でもし逢えたら 素敵なことね 残念ながら今作でアドミニストレイター氏はお亡くなりになってしまいましたが、もう一度話に絡んでくる可能性があるとすれば、やっぱり”再起動されたSTEMの中で意識だけの存在になって”でしょうね。 一緒に死んだメビウスメンバーの意識も吸収して、果たされなかった理想に対する執念だけが増幅された存在になっていそうで、すごく………楽しみです(笑) アドミンさんが意識の集合体としてSTEM内で復活するのであれば、必然的にキッドも引っ張り出されるだろうなあ。 今作ラストのSTEMの再起動によって、彼女の左手の傷がどうなったのか非常に興味深い。 ”ただの傷跡”になったはずのメビウスの刻印が、また赤く浮き出すような事になっていれば…。 キッドには気の毒な話ではありますが、再び戦いが始まる合図ですね。 しかしバイオハザードのウェスカーのように、アドミンさんの肉体が復活することはもうないだろうなあ。 思えば初代バイオのウェスカーもアドミンさんも、似たような死に方をしておりますね。 どちらも「自らが誇った技術」によって殺されている。 ウェスカーはタイラントに、アドミンさんはSTEMに。 クリスやジル、あるいはキッドやマイラはあくまでもきっかけに過ぎない。 本質的には自滅なんですよね。 サイコブレイク3(The Evil Within3)が出るのであれば、やっぱり”狂気”を描いて欲しいなと。 今作のように、悪人だから(サイコパスだから)狂っているんですよ!ではなく、ごく普通の人間の中に巣くう”狂気”を描いて欲しい。 善悪では割り切れない人間の心の闇、題名のままの『The Evil Within(内なる邪悪)』を。 オニールが若干それっぽい描写をされていましたが、具体的にオニールの中にある「何」が利用されたのかがあまりはっきりとしなかったからなあ。 例えば「女にもてない」という劣等感だったりとか(笑) ユキコ・ホフマンが好きだけど自分に自信がなくて告白できない、その弱さや鬱屈した欲望を利用された結果、彼の中の”狂気”を象徴するような姿のクリーチャーに変化してしまった…それくらいの描き込みがあってもよかったような気がします。 ステファノのオブスキュラは割と彼の狂気を反映したデザインになっておりましたが、ガスマスクはちょっと味気ない感じでしたね。 今作では、どちらかと言えば”ストーリー”が主役だった。 人間が”ストーリー”を進めるための駒として都合よく配置されているなぁと思う場面も多かった。 次回作ではぜひ”人間の狂気”を主役にして頂きたいと思う次第であります。 2017.11.04 Saturday
この記事にはサイコブレイク2のネタバレが含まれます。
2013.11.15 Friday
少しJCSアリーナツアーのポスターっぽい雰囲気に仕上げてみました。 背景は自由劇場です。 夜の自由劇場は、灯りの反射が本当に美しいですね。 と言う事で、『ジーザス・クライスト=スーパースター』日曜のマチネを観劇して帰って来ました。 twitterでも書いていますが、日曜は神永ジーザスが飛躍的によくなっていた。 前日の土曜の舞台を観て、「言葉が軽い」と思ったのですが、日曜マチネは一つ一つの言葉を、非常に丁寧に話されていたように思います。 ジーザスの心情が言葉となって、外に流れ出しているように見えた。 別に何が大げさになったわけでもなく、ほんの僅かなニュアンスの変化だと思うのですが、しかしやはり自分の言葉をよりよく伝えようという意識は、受け手に伝わるものなんだなと。 この日のジーザスは深く穏やかで、ある種の威厳を漂わせていたので、最後の晩餐の場面の人間的な弱さがより際立って感じられました。 威厳と言う衣を脱いだ、地面に這いつくばる普通の人間としてのジーザスが、これまで以上に小さく無力に見えましたね。 ああ、この人はこんなにも小さかったんだな・・・と。 神の教えを説く指導者としての威厳あるジーザスと、一人の人間としてのジーザス。 この二つの顔がそれぞれきっちりと表現されていると、この物語が持つ悲劇性がより際立つ。 ピラトが発する「愚かな殉教者よ、死にたいか哀れなやつ!」という台詞そのままに。 ちなみにピラトがジーザス処刑に踏み切った理由として、ローマの中間管理職というピラトの立場と、カヤパ達サンヘドリンとの微妙な力関係があげられます。 ピラトはあくまでもローマ皇帝からユダヤ地方の統治をまかされた役人であり、なるべく避けられるトラブルは避けたい訳ですね。 ピラトから見れば、目の前のジーザスはローマへの反乱をたくらむような人物には見えず、カヤパ達が主張している「ローマ反逆罪」に該当する具体的な行動もない。 何と言っても”No riots, No army, No fighting, No slogans”ですから。 ローマの法律に照らし合わせれば、カヤパ達が主張する罪状は明らかに不当なこじつけなのですが、かと言ってカヤパ達は判決を取り下げる気はなく、ピラトの判断如何では厄介な問題に発展しかねない状況だった。 ピラトがヘロデに判断を押しつけたのは、まぁ言ってみれば責任転嫁と言いますか、厄介事から逃げた訳です。 ユダヤ人の事はユダヤ人が解決しろ、と。 しかしヘロデはあんな感じ(・・・・・。)の人物だったので、結局ピラトが最終判断を下さざるを得なくなった。 先にも書いたとおり、ピラトには3000の兵がありましたが、しかし異なる民族の土地を円滑に統治する為には、その民族の権力者による協力が欠かせません。 力だけで異民族を治めることはできない。 ジーザス一人を救うために、カヤパ率いるサンヘドリンやヘロデの意向を無視して、関係を悪くする事はピラトにとって得策ではないんですね。 そういう意味では、ピラトとカヤパの利害は一致しています。 つまり「ユダヤ地方の安寧を保つ」という意味で。 ピラトは、個人的な心情(法を曲げて無実の人間を処刑する事への逡巡)と、政治的・合理的判断との間で、また支配民であるカヤパ達と、ローマ皇帝から与えられている任務との間で板挟みになって苦悩しているのであり、この辺は現代の中間管理職にも通じるところがあります。 村ピラト、高音がスコーンと伸びるのは、やっぱり聴いていて気持ちがいいなぁ。 ただ個人的には、これは高井カヤパにも思ったのですが、全体をとおして少し感情的に演じ過ぎている・・・それもかなり目先の単純な感情の動きを重視した役作りをされているように思いました。 それが悪いというわけではないのですが、個人的にピラトやカヤパのような支配層には、「立場」と「時代」を背負った演技を見せて欲しいというのがありまして。 高井カヤパもしかり。 前にも書いたとおり、庶民的で分かりやすい悪人・・・なのですが、欲を言えばもうちょっと冴えた知性と言うんですかね、単に己の感情だけで動いているのではない、サンヘドリンのトップであるカヤパの怜悧さみたいなものを見せて欲しいなと。 ローマを本気で怒らせるという事は、カヤパ達の進退にとどまらず、民族の存続にすら関わる大問題なんですよ。 寄せ集めの素人が武器をとった所で、ローマの軍事力(シリア総督は6個軍団を配下におさめていた。1個軍団の兵力は、軍団兵5000+補助兵5000程度)に敵うはずもなく、最悪の場合民族の滅亡もあり得る。 それくらいどうにもならない「力の差」が、当時のローマとユダヤの間にはあったんですね。 サンヘドリンが細々と守ってきたユダヤ民族の自治を、腹の足しにもならない理想論で民衆を煽り、揺るがそうとしている男がいる。 熱狂した群衆が反ローマの暴動を起こして収集がつかなくなり、ローマがそれを”造反”と捉えた場合どうなるか。 ジーザスの処刑から役40年後、西暦70年に起こったユダヤ戦争では、60万人以上のユダヤ人が殺害され、エルサレム神殿は燃やされ、サンヘドリンは廃止、神殿への奉納金はローマに奪われ、エルサレムには1万人からのローマ軍が常駐することとなりました。 救世主などと言う幻想を信じている群衆とは違い、カヤパには現実が見えていた。 しかし今の高井さんのカヤパを見ていると、どうにも怒りが単純と言いますか、見えてる範囲が狭いと言いますか、カヤパ自身もあまりその深刻さを理解しているようには見えないんですね。 確かにカヤパには感情的な一面があったかも知れませんが、しかしそれ以上に冷静で、ある意味有能です。 ピラトと自分たちの力関係を正確に把握し、ピラトが動かざるを得ない状況をつくってジーザスを処刑に追い込んだ。 まあほとんど言いがかりに近い「ローマ反逆罪」ではあるのですが、一応当時の法律に則ってジーザスを裁いているんですよ。 サンヘドリンの議員の中には、ジーザスに理解を示す者も少なからずいたらしいのですが、事前の根回しにより議会の意思の統一を図った。 全ては筋書き通りであり、暗殺などの超法規的手段は採らない(相手側に僅かな正義も与えてはならない)所が、カヤパの賢い所だと思います。 目先の感情で動いているだけなら、それは群衆と同じです。 カヤパは群衆であってはならない。 あくまでもその上に立つ存在ですからね。 大局を見通した上での非道、合理的判断としての非道みたいなものを、どこかに感じさせて欲しいなぁ。 冷たい頭の良さ、指導者としての徹底したリアリズムを。 ちなみに当時のユダヤ情勢について、色々と知った風な顔をして書いておりますが、実はほとんど「やる夫がキリストになるようです。」からの受け売りです、グホッ、ゲフッ。 作者様独自の解釈も多く含まれるようですが、しかし実際の聖書の記述を挙げながら「このように解釈しました」と書いて下さっているので、読み手も解釈は解釈として物語の成り行きを楽しむ事ができます。 もうこの話の中に出てくるカヤパ様の素晴らしい外道っぷりと言ったら、グゥの音も出ません(笑) 「あなたはこの物語を、どう捉えますか?」という作者様の問いかけが聴こえて来るような、やる夫スレ屈指の名作。 ぜひ一度読んでみてください。 さらに続く・・・かも。 2013.11.09 Saturday
と言うわけで、ただいま東京は汐留におります。
『ジーザス・クライスト=スーパースター』鑑賞 兼 『モローとルオー −聖なるものの継承と変容−』鑑賞 兼 将棋日本シリーズJT杯決勝(久保利明JT杯覇者VS羽生善治三冠)観戦を兼ねた東京遠征だったのですが、JT杯はどうにも時間的な問題がありまして、新幹線の中で棋譜中継をチェックすることになりそうです。 決着がつくまで観戦してたら、おそらく帰宅が深夜になってしまうんだよなぁ・・・残念だ。 しかし月曜日から当番勤務なので、あまり無理はできないのでありますよ。 で、本日マチネ・ソワレと続けてJCSを観劇して来ました。 うーん、うーむ、なんだ。 群衆の迫力がないですなぁ。 誰も苦しんでいないし、怒ってないし、救いを求めていない。 ちょっと変わった「世界を変えよう!」サークルにでも参加しているかのような緊張感のなさ。 抑圧され不満を持ち、尚且つ自分たちが正義と信じる人々が集まった時に発生する、あの狂気を孕んだ独特のエネルギーみたいなものが、全く感じられないんですね。 集団というものが持つ、厄介で危険なパワーが感じられない。 なもんだから、一人冷静な視点を持って、狂乱を苦々しく眺めているはずのユダの存在も、何だかあまり浮き上がって来ないし、カヤパたちの怒りや焦りも、微妙に空回りして見えてしまうんですわ。 私がスパイのパリサイ人だったら「カヤパ様ご安心ください。こんな腑抜けた集会では、深刻な暴動など起こるはずもございません」と報告するね。 改めてこの作品における”群衆”の重要さを痛感した次第であります。 ユダやジーザスのドラマを支える、大切な土台なんですなぁ。 そしてお初にお目にかかる神永ジーザス。 うーむむむ、声質の影響もあるのかも知れませんが、全体的に言葉が軽いという印象を受けました。 一つ一つの言葉が、あまり説得力を持って胸に響いてこないんですね。 よく言えば庶民的で等身大、我々の傍に存在する目立たない隣人としてのジーザスなのですが、悪く言えば平凡で深い思索が感じられず、カリスマに欠けるジーザスだったように思います。 ただその分、ユダやペテロの裏切りを予見して嘆く辺りは、一個人としてのジーザスの悲しみがよりリアルに響いてきました。 傾向としては、少しJCSアリーナツアーでジーザスを演じていたベン・フォースター氏のジーザスと似ているかも知れない。 どうすれば自分の言葉に重みを持たすことができるか・・・は本当に難しい問題だと思うのですが、とりあえずは「セリフ」ではなく、自分の頭で考え、自分で導き出した結論としての「言葉」にしていくより他にはないのではないかと。 ジーザスが発する言葉は、聖書から引用されている事が多いのですが、どのような背景を負って、どのような気持ちで、どのような意味でこの言葉を発したのだろうか。 言葉は音であると同時に意味でもある。 言葉の中に含まれる意味を、もう少し深く掘り下げてほしいですね。 まさにその意味を伝えるために、ジーザスは己の命を懸けたのですから。 お久しぶりの芝ユダ。 高音はかなり厳しそうでしたし、昔と比べると声量も落ちているように思いますが、実は個人的には今の芝さんの演技のほうが好きかも知れない。 以前拝見した時は(福岡公演から東京公演の流れだったと思うので、2004年ですかね)、少し物理的な叫びに頼りすぎていて、肝心のユダの心の中の声はあまり聴こえてこなかったように記憶しているんですよ。 今回は声こそ苦しそうではありますが、なんと言うんですかね、ユダの胸の中に溢れているしょっぱい感情が、手に取るように伝わって来ました。 シサイダーズ(※司祭の皆さん)にジーザスを売った後の最後の晩餐のシーンなどは、観てるこちらの心までキリキリと痛んで、思わず顔をしかめてしまうほどに。 もし、今でも高音シャウトが健在で、歌でグイグイ押すことが出来たならば、ひょっとしたらこのしょっぱいユダは生まれていなかったかも知れない。 高音が思うように出なくなって、初めてその裏側に隠れていたユダの内面が出てきたのだとすれば、これはある種の示唆となるのではないかな・・・とふと思いました。 つまり、上手く行かない時だからこそ、見えて来るものがあるのだ、という意味で。 もっと言えば、上手く行っていない時にしか、見えないものもあるのだ、という意味で。 だから「上手く行かない」という事を、むやみに恐れてはいけない。 その中に立ち止って目を凝らすことで、普段は見えない何かを見つけることができるかも知れないのだから。 こちらもお久しぶりの高井カヤパ&初めましてのシサイダーズ。 個人的にアンナスは、この作品には貴重な癒し系ではないかと思うのであります。 面白いよアンナス、声が高いよアンナス、何だか知らんが笑いがこみあげてくるよアンナス! そしてこの大昔に作ったJCS素材を、自ら使える日がくるとは感動でございます、カヤパ様。 ユダがカヤパ・アンナスコンビに挟まれて引っ張られる所なんざ、思わず「ユダよ、お土産代の3000円やるからその場所代わってくれ」と言いそうになりました。 高井カヤパは以前に拝見した時のように、いかにも冷血・冷酷なカヤパという感じではなかったですが、しかし全体を通してどこか庶民的悪人?を貫いていて、演技のバランスは悪くなかったのではないかと思います。 ちなみに福音書によると、カヤパ様はジーザスの「エルサレム神殿を壊してみるといい、三日で建て直して見せよう」という発言を取り上げ、自分の衣服を切り裂くほどの怒り(どんな怒りやねん・・・)でもってジーザスへの極刑を主張したとか。 しかも裁判の前に、すでにジーザスには暴行を受けた形跡があったりと、どうもこの人、冷静そうに見えて意外と感情的なおっさんだったのかも知れませんね。 ただ当時の大司祭カヤパ・・・と言いますか、サンヘドリン(ユダヤの最高法院。議長・副議長を含め71人の議員で構成される)には、死刑の執行権はなかったので、判決そのものは死刑執行権限を持つユダヤ属州知事ピラトに出してもらわなければなりませんでした。 この辺はカヤパが歌ってますね、我々には死刑執行の権限がない、と。 「神殿を三日で〜」の発言になぜカヤパがそれほど怒ったのかについては、当時のエルサレム情勢に理由があります。 西暦30年代のユダヤの支配体制は、大きく以下のように分かれておりました。 <ユダヤ知事ピラト> ローマ帝国の中間管理職で、ユダヤ地方を統括する任務を負う。 反ローマ的運動に対しては極刑をもって対応する事ができる。 ちなみにピラトは州都に3000人の兵力を持っており、さらにピラトの上司であるシリア総督は、6万人を超える兵力を配下に収めていた。 <大司祭カヤパ率いるサンヘドリン> ユダヤ人の祭司階級と学者階級から構成され、 ローマ帝国のユダヤ知事から制限つき自治(※)を認められている。 ユダヤ人の法律「律法」に反する者を裁く権利があるが、死刑執行権はない。 ※信教の自由、安息日の継続、軍務などのローマ帝国の公職免除、法執行の自由(死刑を除く)、エルサレム神殿への奉納金と神殿税の許可 <ヘロデ・アンテパス王> 北部のガリラヤ地方など一部の地域を支配する。 ガリラヤ領土内では、王の権限によって死刑にすることができる。 洗礼者ヨハネ(死ぬのだヨハネと同じだ〜♪のヨハネ)はこのヘロデ王によって処刑された。 ここで重要なのは、ユダヤ民は神殿税という名目で、独自の財源を持っていたという事です。 これはとても重要です。 自由に使える財源なくして、自治は成り行かないからです。 サンヘドリンは、エルサレム神殿の権威を守り高める事によって、民族の結束をより強固なものとし、また信仰心をお金という形で変換することにより財源を得ていたわけです。 つまり金銭面においても精神面においても、エルサレム神殿は重要な「偶像」であり、その威信に傷をつける者は何人たりとも許されなかったんですね。 そう言う意味では確かにジーザスの教えは、ユダヤの自治権を揺るがしかねない危険なものだったのだなぁ・・・と思います。 お初にお目にかかる北澤ヘロデ。 非常に見目麗しいヘロデ。 北澤さんがもともと持っているナルチシズムが、悪くない感じで役に溶け込んでいるんじゃないですかね。 ただ今はまだ少しどっちつかずな感じなので、もうちょっと馬鹿なオネエ系?に徹してみてもいいんじゃないかと。 一見華やかだけど、毒の効いたきっつい皮肉を振り撒く「薔薇の香りのする毒薬」。 思い切って匂いをきつくしてみるのも一興かと。 えーと後は・・・野村マリア。 歌は不安定な部分もありますが、柔らかく伸びるところでは、美しく響いていたと思います。 そして「私はイエスがわからない」はやっぱりうまい(笑) 経験豊富な娼婦ではあるけれども、今までにはなかった感情に揺れる心。 これは何だろう、この感情は?という戸惑い。 娼婦でありながら、同時にどこか処女性を持ち合わせるマリアの、複雑な心の機微が丁寧に表現されていたと思います。 この辺の酸いも甘いも噛み分けた淡い味付けというのは、ベテランの技ですね。 続く・・・かも。 | ||
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